ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2017.6.17 00:00

テロを含む…

6月15日、組織犯罪処罰法改正について、
坂口正芳警察庁長官が記者会見で次のように述べた。

わが国のテロを含む組織犯罪対策上、意義がある
テロを含む組織犯罪対策を推進するよう…指導してまいりたい」と。

だが今回の改正(共謀罪の導入)は、テロ対策とは関係無し。

錯覚を招く言い方を敢えてしている。

勿論、組織犯罪対策に「テロ」だけをわざわざ除外することは、
あり得ない。
だから、
嘘を吐いている訳ではない。
ただ、
全く無意味な台詞を付け加ることで、
わざと間違った印象を与えようとしている。

先の言明から、「テロを含む」という台詞を除外しても、
言っている中身は同じ。

意味は何も変わらない。

なのに、わざわざ意味ありげに「テロを含む」と言及。
言う迄もなく、「テロ等準備罪」(これも“
等”がミソ)
という呪文を振り回した、内閣の“ご意向”を忖度(
そんたく)
してのこと。

役人の涙ぐましい忠節ぶりが滲み出ていた。

内閣の意を体して、国民がテロ対策の法整備が行われたと
勘違いする言い回しを、
ことさら選んだ、ということ。

タチが悪い。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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