ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2017.6.18 16:54

八幡和郎のトンデモ記事

「新潮45」7月号に、

「眞子さまご結婚後の『生活設計』を考える」と題して、

徳島文理大学教授の八幡和郎が寄稿している。

冒頭からぶっちぎりのトンデモ発言。

 

眞子さまのお相手の小室圭さんが院生で、

「資産もあまりないという。いわば、学生結婚に

近いもので、普通なら生活基盤がしっかりしてからと

考えそうな状態だ。

 だからというわけではないだろうが、民進党などは、

皇位継承者や公務を行う皇族の現状に対処するために、

この結婚に間に合うように女性宮家の実現を急げと

言っている」

 

「だからというわけではないだろうが」と

否定してみせているが、これでは、

結婚相手の生活基盤がしっかりしていないから、

民進党は女性宮家の実現を急いでいると

言わんばかりである。じつに悪質。

本質とはまったくかけ離れている。

 

「公務の担い手減少への対処なら、

とりあえずは、民間人である元女性皇族や

旧宮家などが公務代行する仕組みを

つくればいいだけだ」

 

民間人が公務を代行するって、

すでに日本語としてオカシイ。

 

そこに至る論理展開も、よくわからない。

小室家と黒田家の経済事情を比較してみせるが、

透けてみえるのは筆者の人間的ないやらしさだけだ。

また京都の行事や伝統文化の先細りが皇室のせいだとでも

言うかのような書きっぷりで、こちらは意味不明。

 

で、「こうした現状を打開するため」として、

「旧宮家などと女性皇族の両方にその役割を

担ってほしいと思う」

だって。

旧宮家の方々に公務をやれ?

昨日まで民間人として生活されてきた人が、

いきなり公務?

あまりにリアリティを欠く。

私などは、旧宮家云々ときくとすぐに

竹田恒泰の名を思い出してしまうけど、彼があちこち

視察に行ったり、どこかの団体の名誉総裁として

挨拶したりするわけですか???

もし私が行事や団体の主催者なら丁重にお断りする。

 

また、女性皇族は現状では結婚されたら民間人となり

ご公務をなさる期間がわずかで終わってしまうため、

「そういうことだと、もったいないし、

本人たちも一時期のおつとめでしかないのでは、

十分に知識などを蓄える気にもなるまい」と、

平川祐弘レベルの「上から目線」を披露している。

腰掛け気分で公務をやっているとでも思っているのだろうか。

「どうせ私、結婚したら関係ないし」と思いながら

いい加減におつとめをなさっているとでも?

あまりに女性皇族を小ばかにしている。

佳子さまの手話の実力を見よ!

 

トンデモ発言はまだまだ続く。

 

「皇位継承については、限られた旧宮家とか

女性皇族やその子とかに限らず、数十人くらいの

予備軍が必要だと思っている」

 

この予備軍確保のために、江戸時代の皇族の子孫も

視野に入れるべきだと八幡氏は書いている。

ひえーーー。

数の上では「予備軍」は増えるだろうが、

君臣の別をなくした皇室は、

もはや国民の敬愛する皇室ではなくなるだろう。

皇室という形だけがあればいい、という考え方は、

天皇は祈ってさえいればいい、という考えと同根だ。

 

しかも、そうした方々を「供給源」呼ばわりし、

「悠仁さまと同世代以下の数人の男子を

宮家の猶子とすることが、ひとつの考え方」だと言う。

ひとさまの子供を何だと思っているのか。

生身の人間をコマのようにあっちからこっちへと

動かすことができると本当に考えているのだとしたら、

あまりに傲慢である。

あくまで「案」だと本人は言うかもしれないが、

ここまで荒唐無稽な案は、案ですらない。

「女性宮家という無理なかたちはとらない」と

最初のほうで書いているんだけど、

八幡案のほうが、よっぽど無理なかたちだよ。

 

そして最後の一文は、もはや眞子さまとは何も関係がない。

「昨今よく見られるが、かつての同級生や

お気に入りのジャーナリストから非公式に

気ままなリークがされることで、皇室が

動いていくのはもはや不祥事であって、

いかがなものかと思う」

 

いかがなものかと思うって
言われてもね・・・。
 自由な発言が許されないばかりか、

皇室の意向を政権が握りつぶすから、

彼らが代弁者になっているのだと私は思いますけど?

 

天皇や皇室の意向が自分の意に反しているから

気に入らないって、はっきり書けばいいのに。

思っていることを素直に書かないのは、

いかがなものかと思う。

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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