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高森明勅
2017.6.21 22:00

一人前の国家

国民は、日本が一人前の国家になることを望んでいるのか、どうか。

一人前の国家は一人前の軍隊を持たねばならない。

一人前の軍隊を持つには、今の憲法(特に9条2項)

改正しなければならない。
もし国民が、
日本が一人前の国家になることを本当に望んでいるなら、
9条2項の改正などたやすいはずだ。

逆に一人前の国家になることを望んでいないなら、
憲法をどういじろうと全く無意味。

にも拘らず、国民の自覚も覚悟も問わないで
むしろ極力それにタッチしない形で)、
憲法改正の体裁だけを整えようとしているのが、
安倍首相の自衛隊「加憲」論。

これまでの騙しと誤魔化しの延長線上に、
憲法まで据えようとしている。

一人前の国家は一人前の軍隊によってのみ支えられ、
一人前の軍隊は一人前の国民によってのみ支えられる。

一人前の国家でも国民でもないのに、
為政者がわざと一人前であるかのように思い違いをさせるのは、
最悪だ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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