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切通理作
2017.6.23 00:47

初監督映画の公開が決定しました

   私事から始まった事で、情報解禁というのもおこがましいですが、公表いたします。

  切通理作初監督映画『青春夜話 Amazing Place』、今冬、新宿ケイズシネマで公開決定になりました。

 応援下さった方、ありがとうございます!

 

 その告知とともに、撮影風景から作ったメイキング特報を公開しました。1分間ですので、ぜひご覧ください!https://youtu.be/kW-VsCzjDPM

 

 見た人から「切通の監督ぶりが、すごく堂々としているようにみえる」と言われました。実は最初は「ヨーイ、スタート」をかけるのも、照れを振り切る勇気が必要でした。

 

 映画を作ることは、自分にとって覚悟を決めることの連続で、それはいまも続いています。

 最初、ある若手監督に「映画を作りたい」と相談したら、普段はざっくばらんに話せる仲の人なのに一転表情が陰って「切通さん、映画を撮ることは重いですよ。関わる人は、生活の保障もなく、高額のギャラをもらうわけでもないのに、なんでやってくれるんだと思いますか? その映画が、少しでも広く世に出ていくことを願っているからです。それがやりがいなんです。映画を作ることで、関わった人を不幸にしないでくださいね」と言われました。

 

 最初僕は、自分のイベントでかけるような、短編を考えていました。パーティー上映の余興みたいなもんですよという言い訳で、予防線を張ろうとしていたからです。

 しかし、上の若手監督の一言で、逆に開き直りました。

 「謙虚であるべきなのは、作品の評価に対してであって、作る以上、見てもらう場を広げるのに遠慮なんていらないんだな。だったら、出来るところまでやってやる」

 

 その後、作品が長編化し、規模が大きくなるたびに、覚悟と決断の連続があり、いまにいたります。

 

 ケイズシネマでの 業務用試写に、映画関係者やマスコミ関係者をある程度招きました。中には「商業映画としてのバランスを考えた方が良い」という厳しい意見もありましたが、「見たかった青春映画だ」「見た後何日も残る」と強烈に支持してくれる人もいることがわかったのが、「この映画はこの世に存在していいんだ」という確信になりました。

 

 一方で、とても恥ずかしい気持ちになったのも事実です。

 それまでの作業で小さなモニタでは何度も見ているはずなのに、いざスクリーンで見ていると、己の願望や衝動がダダ漏れになっているような、恥ずかしい思いを、初めて抱きました。

 

 誰の感想も聞く前から、劇場の中で見ているだけで、そう思ってしまったのです。

 

映画の主人公たちは、これまでは僕が演出する対象でしたが、ここからは、言い訳の仕様のない自分の分身になったのを感じました。

 彼らを裸にする以前に、僕自身が裸になったような感覚です。

 

見た後、賛否いずれの人も「ここまで本音を出すのですか」「やりたいことを舐めまわすようにやっている」という感想は共通していて、大変なことをしてしまった気がします。

 

 けれども「無難にまとまってはいるけれど、切通さんがなぜこれをやりたいのか見えない」って言われるより、ずうっといいのではないかと、開き直ることにしました。

 

 東京以外の映画館にも上映の打診を始めようと、今度は自作を全国順次公開しているベテラン監督に相談したら「切通くん、いま地方は厳しいよ。東京で話題になったって、反映されない。メジャー作品でも、キャパの3分の1入ったら良い方なんだ。普通の時なんてへたすりゃ5人10人の世界だ。いまどき映画にお金を払って見る人は、若い人だって減ってるのに、過疎化だろ。深入りして火傷するのが心配だ。考え直した方がいいよ」と言われました。

 

 これを聞いて、またもや僕は開き直りました。「メジャーがやっても難しいんだったら、自分がやって結果がどうあれ、僕はショックなんて受けない。映画に人が来ない時代に、5人来てくれるなら、その5人に会いたい」

 

最初僕は、いくつかの都市に限って考え、それ以上は深入りしないと決めていました。

しかしいまは全国どこにでも持っていきたいです。

  邪魔にならなければ私自身も舞台あいさつに行きます。極力初日、どうしても予定が合わなければ内一日は必ず馳せ参じます。交通費は要求しません。

 

 「ここで上映するといいよ!」というアイデアがある方は遠慮なく教えてくだされば幸いです。

また「うちで検討してもいいから、試しに見せて」と思ってくださる方、もしいらしたら気軽にご連絡ください。資料お送りします。

 

映画祭、一日だけの上映なども積極的に出品させていただきたく思っております。

 

 もし、あなたの街に僕の映画が来たら、ぜひ訪ねに来て下さい。


 そしてもし、僕がいる日にぶつかったら・・・もちろんシャイな方は黙って帰られてもけっこうですが、よろしければ一言声をかけてください。時間があったら、一緒に呑みに行きましょう!

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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