ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2017.6.25 01:10日々の出来事

印象操作と批判は違う


わしは自分が聖人君子と思われないように「印象操作」をして

いる。

特に小林よしのりは女に弱くて、浮気っぽくて、モテモテで、

ハニートラップにはすぐ引っ掛かる男だと、読者を「印象操作」

している。

 

本当はそうでもなくて、もう年だし、こんなに仕事に熱中して

いたら、女にうつつをぬかしている暇もないのだが、「印象操作」

はうまくいっているようだ。

 

わしが自分自身を「印象操作」するときは、自分を立派な人間

だと思うなというメッセージがある。

これをやっていないと、本当のわしの人格があまりに高潔すぎて、

聖人君子だと思われるからだ。

「印象操作」にしくじると、救世主だと思われる可能性もある。

そうなったら大きな責任が発生し、自由を奪われるので困る。

 

だから左翼から『戦争論』を描いた右翼と恐れられ、「ネトウヨ

の生みの親」と叩かれ、そのネトウヨからは「左翼化した」と

罵詈雑言を浴びせられても、「印象操作」をするなとは言わない。

 

わしについての他人の「印象」は、そもそも「操作」できない

のではないか?

だから、わしが「女に弱いというのは聖人君子と見られたくない

がゆえの苦肉の策」と読者に説明しても、それが「印象操作」だ

と思われるかもしれない。

「本当は単なる女好きのくせに」「本当はすぐ女に騙されるくせに」

「本当は今でもモテるくせに」と、見破られるかもしれない。

 

自分が自分のイメージを「印象操作」したり、他人から思っても

いない方向に「印象操作」されたりということはあるだろう。

だが、「印象操作」と「批判」は違う。

自分に対する間違った「批判」や「誤解」は、公の場で堂々と

正せばいいのである。

証人喚問は、嘘をつけば罰せられるから、「批判」や「誤解」を

正す最高の舞台である。

 

安倍首相は「批判」を「印象操作」と言い換えて逃げているが、

「批判」が不当なら、証人喚問を受けて、説明すればいい。

昭恵夫人も最近、報道が自分のことを「印象操作」していると

講演で言っていたという。

ならば証人喚問を受けて、批判が不当だと証明すればいい。

上手くいけば自分に対する他人の視線を「印象操作」すること

だって出来るかもしれない。

実に簡単なことではないか。

 

それを逃げるということは、安倍首相がお友達のために「指示」

を出して行政を歪めたということであり、人質として昭恵夫人

を森友・加計学園の名誉職に就けていたということだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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