ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2017.6.27 00:26日々の出来事

松本人志の笑いの限界


松本人志がパワハラ暴言政治家・豊田真由子を擁護したという

記事を読んだ。

「秘書は豊田真由子議員が怒るよう誘導したんでしょ?録音

しながら『手を出すのはやめてください』って説明セリフ(笑)」

あろうことか松本は、被害者である秘書のほうを根拠なく批判

して、豊田のパワハラを擁護しているのだ。

 

秘書が百人も辞めたというのは、大げさかもしれないが、多分

次から次に辞めていくのだろう。

パワハラが酷すぎるから。

 

国会議員の中には、このようなパワハラ議員が他にもいるらしい。

ネットで名前を調べると、「やっぱりあいつか、なるほどなあ」

というような議員だ。

 

こういう悪習は止めさせなければならないし、今回、録音・告発

した秘書は訴訟を起こすべきである。

豊田真由子は自民党を辞めさせただけではなく、議員辞職させる

べきなのだ。

 

例えば秘書が野党のスパイで、計画的に録音していて、ばらした

のだとする。

それでも上司(しかも権力者)が部下に対して、暴言・脅迫・

暴力(拳固で顔を殴るとは!)をふるうことは許されない。

政治家どころか、まるで暴力団だ。

権力者のパワハラを相対化しても笑いにはつながらない。

 

小島瑠璃子が「政治家としての能力は別なので辞めるまでは

しなくても」とコメントしたと言う。

冗談じゃない。

豊田真由子が政治家としての能力があるという証拠を出せ!

大人ぶってえらそうなことを言ってはいかん。

人格が狂ってる者に、権力を持たせてはならん!

普段は優しいなどと言っても、職場でパワハラしてたら人格が

狂ってるのだ。

 

スタジオ全員がパワハラ議員擁護に傾く中で、指原莉乃だけが、

「私は、こういうこと言う人が日本の何かを仕切っていると

思うと気持ち悪いから(辞めて)よかったんじゃないかと思う」

と言い切った。

番組における権力者・松本が作る「非常識の同調圧力」に、

なびくことなく、堂々と正論を述べた指原を見直した。

 

暴力を伴う権力者のパワハラを擁護しても、全然笑えないし、

松本自身がパワハラやってるんじゃないかと疑ってしまう。

 

ネットの中では、権力を擁護して、マスコミと弱者を叩く

風潮が蔓延しているが、お笑い芸人もその風潮に染まって

いるようだ。

マスコミの逆張りで行けばウケるという安易な風潮に乗る

のは、芸ではない。ネトウヨのマネに過ぎない。

松本人志はネトウヨ芸人に成り下がったのか?

 

権力に対して強烈な皮肉や悪態をついて、人々をゲラゲラ

笑わせる芸人は日本にはいないのだろうか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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