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小林よしのり
2017.7.3 02:19日々の出来事

自民党、歴史的惨敗の見方


とりあえず自民党の歴史的惨敗は良かった。

都議選だが、もはや国政選挙の様相を呈したために、

「反・安倍政権」の票が、都民ファーストや共産党に

大量に流れた。

世論調査の支持率以上に、安倍政権への不満や怒りは

溜まりに溜まっているということだ。

 

「共謀罪」に見る「熟議拒否・採決強行」、

「森友・加計学園」に見る「公平性の欠如」、

そして各議員たちの目を覆うばかりの下品さ、知性欠如、

政治家としての資質のなさが目立ちすぎる。

 

秋葉原で起こった「安倍やめろコール」を安倍首相は

「こんな人たちに負けない」と公然と言い放った。

ネトウヨと同じ感性を持つ安倍首相にとっては、

自分を嫌う者は左翼・プロ市民しかいないと信じ込ん

でいるのだろう。

あの「やめろコール」に、どれだけ多くの国民が溜飲を

下げたか、安倍晋三くんには想像もつかないのだ。

 

現在の自民党支持など、どこかにイメージの良い政治家

さえ現われて、政党らしきものを作れば、あっという間に

そちらへ支持が流れてしまう程度のものだ。

それほど自民党・安倍政権への支持率というものは脆弱で、

砂上の楼閣のようなものなのだ。

 

安倍政権が盤石だと思い込んで、今のうちに政権に寄生

しておこうと考えた「言論人」や「お笑い芸人」も、

いつの間にか信頼を失ってしまう結果となるだろう。

 

これから安倍政権は内閣改造を行なって、大衆受けする

閣僚を陳列し、「反省」とか、「謙虚」とか、「出直し」

などと言いながら、国民を騙すきれいごとだけの政策を

ぶち上げるだろう。

果たしてそれに国民は騙されるのか?

 

そして小池都知事の新党は、安倍政権への批判票を取り

込んだにも関わらず、やっぱり安倍政権の補完勢力に

過ぎなかったと思われる道を選ぶのか?

維新の党の二番煎じは止めた方がいいと警告しておく。

 

民進党は当選者ゼロになると思っていたのに、意外に

5人当選で善戦したと感じた。

イメージや風頼りに、民進党から逃げ出した政治家こそ、

わしは卑怯者だと思うし、信用できない。

 

共産党のイメージが良くなったわけではないのに、

批判に徹している共産党が伸びるのは、わしも分かる。

安倍政権には徹底的に対決してほしいのだ。

 

民進党は、天皇退位の問題での地道な戦いで成果を

あげたし、共謀罪法案を阻止する戦いもその意義は

十分にあった。

そのような「リアリズムの力量」を積み上げていけば、

評価されるときが来るだろう。

 

次の国会の開催を待たず、安倍政権を追及せよ!

安倍晋三が改心することはない。

マスコミも「権力監視」の使命を絶対に貫け!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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