ゴー宣ネット道場

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高森明勅
2017.7.13 22:00

【あれから1年】

昨年の7月13日、NHKの夜7時のニュースで、
天皇陛下が「
生前退位」を望んでおられるとのスクープ。

それから1年たった。

果たして、天皇陛下のご念願は達せられただろうか。

勿論、この事に最も冷淡(もしくは反抗的!)な
「安倍1強」
下での取り組みだったので、十分な成果とは言えない。

でもギリギリ、陛下のお気持ちに近い線で、
一応の決着を見る事が出来たのではないか。

ご譲位を可能にする法的な手当てとして、
皇室典範の附則改正プラス特例法という、
法形式の面では“
裏口入学”と非難されかねないやり方になった。

しかし、「譲位の3要件」が事実上、
恒久的なルールとなり得る形までは、
何とか漕ぎ着けた。

それを可能にしたのは、法的枠組みの設定について、
大島衆院議長らの仲介により与野党協議の場が作られ、
政府が設けた有識者会議から“主導権”を取り上げたからだ。

与野党協議の場が作られたのは、昨年12月に、
民進党が有識者会議に先んじて、同会議の素人論議を凌駕する
論点整理」を公表し、その“本気度”を見せ付けたから。

その論点整理の公表には、倉持麟太郎弁護士が介在して、
当方と民進党に接点が生まれていた事が、看過し得ない意味を持った。

従って、この1年間の経緯の中で、公平かつ客観的に評価して、
倉持氏の貢献は絶大。

その倉持氏を我々に繋いでくれたのは、
殆ど忘れかけていたけど)泉美木蘭さんだった。

泉美さん、ありがとう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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