ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2017.7.30 02:01日々の出来事

劣化保守の覚悟なき防衛論


劣化保守向けの論壇誌が全部、狂っている。

HANADA」と「WiLL」はケンカして作られた雑誌の

はずなのに、内容はまったく同じ、安倍政権擁護の

断末魔の叫び特集だ。

 

「新潮45」に至っては「日本を分断した天皇陛下の

『お言葉』一年」という特集だ。

「お言葉」が日本を分断したというタイトルは、

陛下への侮辱としては最高レベルではないか?

昔なら右翼団体が抗議してるはずだ。

 

産経新聞で花田紀凱が、「稲田大臣の辞任は、朝日を中心

とする安倍倒閣運動に利用された」と主張している。

ネトウヨと同じ「陰謀論」だ。

安倍晋三尊師を陥れようという陰謀だと言い張っている。

オウム真理教と同じ、「陰謀論」が出たらおしまいで、

勝手に言ってろと言うしかない。

 

都知事選を境にして、国民の圧倒的多数が、朝日新聞に

一挙に洗脳されたという認識なのだろう。

もはや「常識」への挑戦となっている。

保守でも何でもない。

 

花田は言う。「日報は秘密扱いじゃないから誰でも読める」

215日の会議で隠蔽もへったくれもない」と。

馬鹿じゃないの?

それならば、「日報は秘密扱いじゃないから、隠蔽して

いません」と稲田大臣か安倍首相が言えばよかったことに

なる。

 

現実はどうか?

「戦闘」記述が知られたら、政府が困るから、国民には

隠しておきたかった」という事実があるだけだ。

 

これはいったん出した軍隊の撤退は難しいという支那事変

の例と同じだ。

安保法制で「駆けつけ警護」まで認めておきながら、

やはり内戦のどちらか一方に加担する覚悟などなかった

ということに過ぎない。

 

PKOには始めから自衛隊を出してはいけなかったのだ。

「戦闘」記述が国民に知れたら、「撤退」の世論が湧く。

安保法制を強引に通過させて、その結果「撤退」じゃ、

話にならんだろう。

今の劣化保守の防衛論は聞いちゃいられないよ。

覚悟なき防衛論なのだから。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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