ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2017.9.2 04:34日々の出来事

私生活には秘密がある


男女の関係性は「私=プライベート」なもので、そこには

秘密があります。

したがって、我が夫婦関係こそベストで、普遍性がある

なんて考えてはならない。

 

笹さんが「誰に食わせてもらってるんじゃい」と言って、

子供に父親の威厳を強調するのも、わしは必要だと思う。

それは子供に対して秩序感覚を学ばせるために言っている

わけです。

 

わしは、そのような父権を抑圧だと感じたからこそ、一刻も

早く親から完全独立したかったのであり、親の財産が欲しく

なかった。

逆に父権の抑圧がない子供はニートになる危険性がある。

「誰に食わせてもらってるんじゃい」は大切です。

 

では、母子家庭では、独立心のある子供は育たないのかと

言えば、そうは言えないでしょう。

その母子関係の中に、どんな秘密が詰まっているか、他人

からは窺い知ることはできないからです。

父親の役割りも母親が担っている関係性があるかもしれず、

子供が社会の中に父権に相当する存在を発見して影響を

受けるのかもしれない。

多分、『おぼっちゃまくん』や『ゴーマニズム宣言』は、

父権を感じさせる作品だと思う。

 

男女の公平性の問題も、他人の私的領域に踏み込んで批判

し始めると公論にならない。

あくまでも公の領域で語るべきです。

男尊女卑を、私的に、秘密に貫いていたって、女がM体質

ならうまくいくだろうが、あいにくそれを公的に強制して

いては、社会がもたない。

 

男尊女卑の社会のままでは少子化が止まらない、子育てを

「自己責任」にしたら、女性が子供を産んでくれませんよ、

というのが公論なのだ。

 

男尊女卑野郎は、私的な男尊女卑感覚を、社会に普遍化しよう

と考えていて、それが自称保守&ネトウヨであり、安倍政権

なわけで、それじゃ国が滅びますよとわしは言っているのです。

 

牛乳石鹸のCMも、あんな亭主でも家庭円満ならば文句を

つける必要はないよね。

ただ、プライベートで欲求不満をため込んだ者が、ネットで

男系絶対とか男尊女卑とか朝鮮人バッシングとかやってるの

だろうなという推測はできる。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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