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高森明勅
2017.11.28 22:00

2月1日ご即位という選択肢

今上陛下のご譲位と皇太子殿下のご即位。

政府関係者は最善を目指し、
万全を期して戴きたい。

ご譲位=ご即位の期日について、
国民にとっても1年の大きな節目である
1月1日と4月1日が、
有力な候補と見られていた。

但し再来年の1月7日には、
今上陛下にとって取り分け重要な意味を持つ
昭和天皇30年式年祭」がある。

よって、1月1日は除外された。

そうなると残るは4月1日。

と思っていたら、急に5月1日というプランが浮上。

しかし、田植えを4月に行う地方もある中で、
5月のご即位では大嘗祭との関連で問題を孕みかねない。

その事は、既に指摘した。

もし5月という中途半端なタイミングでも
選択肢になり得るのなら
、むしろ「2月1日」の方が
より相応しいのではないか。

そうすれば、再来年が「天皇誕生日」の無い年になるのを、
避ける事ができるからだ。

この年、皇太子殿下のお誕生日(2月23日)より
“後”にご譲位となれば、
今上陛下のお誕生日の12月23日は、
既に上皇になられているので(別の名前の祝日として残っても)、
もう「天皇誕生日」ではない。

一方、皇太子殿下はまだ天皇になっておられないので、
当然ながら2月23日も天皇誕生日ではない。

つまり、同年は天皇誕生日の無い年になってしまう。

そこで、もし2月1日に即位されれば、
同月23日を“最初”
の新しい天皇誕生日として
お祝いする事ができる。

勿論、田植えが始まる前だから、
大嘗祭の準備にも十分な余裕が生まれる。

ちなみに、大嘗祭に新穀を献上する
悠紀(ゆき)・主基(すき)
両地方を選ぶ時期の前例は、
大正=2月5日、昭和=
同じく2月5日、平成=2月8日だった。

ご即位は、もし4月1日でないなら2月1日。

その二者択一で考えるのが妥当ではないか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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