ゴー宣ネット道場

BLOGブログ
高森明勅
2017.12.16 22:00

「平成の100人」に小林よしのり氏

『中央公論』1月号は「平成の100人」という特集。

12人の識者が、政治、経済、社会・事件、文化、科学、
スポーツ
という6ジャンルから、
平成を代表する100人を選んだ。

その「文化」部門(20人)の1人に
漫画家の小林よしのり氏が選ばれている。

小林氏を取り上げたのは
事業構想大学院大学准教授の鈴木洋仁氏。

いわく、
「私の選ぶ10人として、まずは思想から、
漫画家の小林よしのりを挙げます。
彼は歴史を学び、
考えを更新していて、
強靭な知的エネルギーの持ち主ですけれど、
まさに場当たり的。
平成元年から『おぼっちゃまくん』
がアニメ放送され、
平成4年に『ゴーマニズム宣言』
の連載が開始。
本人も『わしに歴史あり』と言っているように、
転機がいくつかあり、思想は変遷している。
『右』か『左』
かわからない。
しかし、
そんな彼の考え方や歴史観が
平成を通して広く支持されてきました
」と。

推薦枠の“筆頭”にその名前を挙げている。

しかも、文化一般ではなく、
もっぱら「思想」
という切り口から
扱おうとしているのは、的を射ている。

「変遷」に触れ、
「『右』か『左』かわからない」
というのも、
正直な感想だろう。

しかし、
「場当たり(準備も計画もなく、
その場の思いつきで事を行う)的」
という言い方は、些か戴けない。

『ゴーマニズム戦歴』(ベスト新書)を
きちんと読んだ上で言っているのだろうか
(「
転機」も「わしに歴史あり」も同書中の言葉)。

それとも、この種のコメントを挟まないと
落ち着かない“空気”があるのか。

まぁ、差別論と戦争論、
天皇論とAKB48論を同じ人間が手掛け、
しかもその人物が『
おぼっちゃまくん』の作者なのだから、
評者が困惑するのも無理はないが。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第93回

第93回 令和2年 11/8 SUN
14:00

テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

INFORMATIONお知らせ