ゴー宣ネット道場

BLOGブログ
高森明勅
2017.12.23 09:26

天皇陛下のおことば

「天皇誕生日」に際してのおことば。

ご譲位について次のように触れておられた。

「この度、再来年4月末に決定した私の譲位については、
これまで多くの人々が各々の立場で考え、
努力してきてくれたことを、心から感謝しています」と。

ハッと胸を打たれた。

皇后陛下は先頃、ご自身のお誕生日に当たり、
ご譲位を巡って次のように仰っていた。

陛下の御譲位については、多くの人々の議論を経て、
この6月9日、国会で特例法が成立しました。
長い年月、
ひたすら象徴のあるべき姿を求めて
ここまで歩まれた陛下が、
御高齢となられた今、
しばらくの安息の日々をお持ちになれることに
計り知れない大きな
安らぎを覚え、
これを可能にして下さった多くの方々に
深く感謝しております」
と。

ご譲位を可能にする法整備のプロセスについて、
詳しくご存じでいらっしゃる事が如実に窺える。

「人々」と「方々」という厳格な区分もされていた。

私なぞはそれぞれ、
政界及び民間の具体的な個人名さえ、
何人かずつ浮かんでくる。

実に細やかなお心の配り方だ。

まさに皇后陛下ならでは。

この度の陛下のおことばは、
そうした経緯を委細ご存じの上で、
多くの人々が各々の立場で考え、努力してきてくれた」と、
大きく包み込んでおられる。

陛下のお気持ちに背こうと企(たくら)んだ、
一握りの国民から孤立した者どもさえ、
温かく抱き締めるようなおことばだ。

果てしない寛大さ。

国民統合の象徴」とは、
このようなご存在なのか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第93回

第93回 令和2年 11/8 SUN
14:00

テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

INFORMATIONお知らせ