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高森明勅
2017.12.25 22:00

オーソドックスな憲法学者らの改憲論

久しく憲法学の世界は護憲派の牙城のように見えた。

しかし近年は、
学界中枢の学者も普通に
改憲論を唱えているようだ。

例えば、東京大学の宍戸常寿教授。
「憲法を丸ごと否定することも、
永遠に守り抜くことも、
いずれも無理がある。
世界各国は、
新たな課題が生じれば、
憲法を解釈や改正でバージョンアップしている。
日本も必要な課題があるならば憲法改正を議論すればよい」

又、京都大学の曽我部真裕教授。
「憲法だけを議論するのは短絡的で、
関連する法令も含めてパッケージとして議論すべきた。
憲法9条も、この先の日本の安全保障や国際貢献のあり方を論じ、
必要に応じて9条なり関係法令なりを変える、
という議論をすべきだ」

更に九州大学の井上武史准教授。
憲法は多くの国で社会統合の機能を果たしてきたのに対し、
残念ながら日本では、国民や国論を分断してきた。
与野党とも、
統合機能が回復するような論戦を心がけてもらいたい…
9条改正の場合、政策目標をどこに設定するかが重要だ。
戦力の不保持』を定めた2項を削除する議論は、
自衛隊に現在課されている制約を取り除くことを意味し、
大きな政策変更が前提となる。
そこに政策的な合意が得られ
るかどうかだ」

これらの指摘を咀嚼しながら、
立憲的改憲は更に完成度を高めて行く。

こうしたアカデミズムからの発言に、
正面から生産的な応答ができるのも、
立憲的改憲だけではないか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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