漫画家の小林よしのり氏が来年1月下旬に
刊行される新作のタイト
そこで、ふと思った。
私が日頃、
果たして何人くらいが坂口安吾の「堕落論」
まさか坂口安吾という名前すら知らないとは思わない。
しかし、「
作品自体は知らない可能性も、
なきにしもあらず。
意外と読んでいない人が多いのではないか。
念の為に、
「人間。
向かうにしても人間自
戦争は終わった。
胸をふくらませているではない
人間は変わりはしない。
ただ人間へ戻ってきたのだ。
義士も聖女も堕落する。
人間は生き、
そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
生きているから堕ちるだけだ」
(「
「私は堕落せよと叫んでいるが、
実際の意味はあべこべであり、
現に大いなる堕落に沈淪(
しているのであって、
『健全なる道義』
裸となって真実の大地に降り立たなければならない。
(「続堕落論」
安吾が丸目メガネをかけて、
机に向かって執筆している写真も、