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高森明勅
2018.1.17 22:00

中江兆民における「政府」と「天皇」

明治の自由民権運動において巨大な存在感を示した中江兆民。

その思想については、以下のような整理がある。

かれが日本という地の条件に即して考えたところの民権政体は、
格別に革命的なものではなく、立憲君主政体であった。
三酔人経綸問答』の中で、それは南海先生の結論的言葉として
明瞭に語られているとおりであ
る。

…『三酔人経綸問答』とあい前後して出版された
平民の目ざまし』の中で語られている国体論と、
南海先生の結語の間に一分(いちぶ)の間隙もないことを
見れば明らかに証明される。

平民の目ざまし』の中で、
兆民は政治の目的が人民の権利を守ることであり、
政府は、
その目的を達する手段にすぎないとの民権の大義を、
平易に力強く説得している。
官尊民卑の風習を痛烈に批判し、
人民こそが主人であり、
政府の官僚は番頭にすぎないとして、
民尊官卑を強調する。
かれは、
議会が人民の意思を代表して行動すべきはもちろんのこと、
政府の進退もまた議会によって支配されることを当然であるとして
いる。

…『平民の目ざまし』の著者が、
帝国憲法の発布を見たときに、
そこに議会の権限の弱小にして
政府の権限の強大なのに失望を感じ
たのは、
自然の論理というべきであろう。

けれども兆民が、
帝国憲法に失望を感じたという事実をもって、
兆民が日本の国体そのものに否定的な思想を
もっていたかのように
推測するのは、
大きな誤解である。

兆民は、天皇が、政府対議会の
政治的対立関係に介入することなく、
より高い精神的権威をもって、
国民精神の統合を保つべき地位を確保されるのを切望した。

兆民の思想は政府対人民という関係については、
徹底して民権的であり急進的でもあった。

しかし、その政府というのは…『有司専制政府』であって、
政府と天皇の間には、あくまでも明確な区別を設けている。

しかしてかれは、国体というものに対しては、
当時の政府の欧化主義的官僚などよりも、
むしろはるかに精神的な重みを感じ、
敬意を表しているのである」
(葦津珍彦「明治思想史における右翼と左翼の源流」)

平民の目ざまし』(明治20年8月刊行)
の一節を紹介する。

天子様の尊き事は上も無き事にて、
国会や我々人民や政府や皆(
みな)孰(いず)れが尊く、
孰れが卑(いやし)
きと言ふ事が出来るなれど、
天子様は尊きが上にも尊くして、外(
ほか)に較(くら)べ
物の有(あ)る訳のものでは無い。

天子様は政府方でも無く、
国会や我々人民方でも無く、
一国衆民の頭上に在々(ましまし)て
別に御位を占(しめ)させ給(
たま)ふて、
神様も同様なり」―

______________________________

「憲法9条の命運

平成30年2月4日(日)午後2時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

69回「ゴー宣道場」のテーマは『憲法9条の命運』
である。

特別ゲストは慶應義塾大学法学部教授・

駒村圭吾氏である。

いよいよ本格的な憲法学者の登場となる。

 

駒村教授は恐るべき学者で、安保法制についてこのように

述べている。

「安保法制とそれをめぐる議論を憲法学者が『違憲』と

見ているのは、九条に反する違憲行為であるという意味と、

憲法を尊重し擁護する姿勢に欠け、さらにそれを毀損する

言動を繰り返すという反立憲的な態度を政権与党が
取り続
けているという意味の二種がある。」

 

さらにこうも言う。

「未完である“九条の環を完結させるには、
憲法改正
あるいはそれに匹敵する熟議が不可欠であり、
それを
伴わない“戦後レジームからの脱却”は白昼夢に
終わる
だろう。」

ちょっと興奮する分析で、ここまで言ってくれる学者が

いたのなら、早く教えて欲しかったと思う。

 

もちろん山尾志桜里議員も登壇する。

 

参加申し込みの締め切りは124日(水曜)

あと2週間しかない。

「未完である九条の環を完結させる憲法改正に
向けた
熟議」を「ゴー宣道場」でやろうじゃないか!

戦後初の憲法に関する国民的熟議が始まるぞ!

改憲派も護憲派も応募せよ!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
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申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成30年1/24(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

次回の開催予定

第93回

第93回 令和2年 11/8 SUN
14:00

テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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