ゴー宣ネット道場

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笹幸恵
2018.3.26 15:49

安全保障政策は内閣法制局の解釈に左右される?

今日の読売新聞では、「自民党改憲案識者に聞く」というお題で、

元経済同友会幹事の高坂節三氏、元総務相の増田寛也氏、

専修大教授の棟居快行氏、それぞれに意見を聞いていた。

 

9条の2を新設する案についての意見に絞る。

 

高坂氏は、「自衛隊を憲法に明記する意義は大きい」とし、

9条2項の維持は公明党の了解を得るためにはやむを得ないという立場。

自民党の政治屋と基本同じのようだ。

 

増田氏は自民党案を「議論のスタートに立ったという点で意味がある」としている。

9条2項を残すことで自衛隊が戦力か否か、という論争は続くが、

合憲か違憲かという神学論争からは抜け出て、

日本の平和主義と、国際協調主義をどう調和させていくかの

議論の土台になると述べている。

 

棟居氏は、9条2項維持は「日本の平和ブランドを守る意義があろう」と

しながらも、こう指摘している。

「一方、この案だと、本来は軍事的専門性の視点から議論されるべき

安全保障政策が、内閣法制局の憲法解釈に左右される懸念がある」

 

さりげなく書かれているけれど、

棟居氏のこのコメントは重要な指摘なのではないかと思う。

 

増田氏も言うように、9条2項維持では自衛隊が戦力か否かという論争が続く。

するとどうしたって“解釈”に頼らざるを得ない。

きちんと戦力(=軍隊)として規定し、何ができるか何ができないかを

はっきりさせていないから。

たとえば攻撃型空母(そもそも「攻撃型」という言葉もよくわからないけど)も、
攻撃型だろうが防衛型だろうが、

軍事的専門性の視点で必要なら持てばいい(本来ならば、の話)。

それは安全保障上の問題だし、国家予算の問題だし、軍隊の運用の問題なんだし。

それなのに今は「攻撃型空母は憲法上、保有できるか否か」という議論になる。
これは9条2項がある限り、自衛隊を「実力組織」などという言葉で
ゴマカシている限り、続くだろう。

ちなみに今はそれがなし崩し的に保有できる方向へと向かっている。

国民の気づかない間にズルズルと。

それが国防のために不可欠ならば、実力組織なんて言葉で

国民を煙に巻いている場合じゃないでしょうよ。

 

そしてまた、こうして憲法に関わる議論となったとき、最終的には内閣法制局の

憲法解釈に拠ることになるわけなんだろうけど、

その内閣法制局は「法の番人」たるかどうか。

ときの政権に阿り、政権の都合のいいように解釈を変える可能性だって、

今なら十分にあり得ると言わざるを得ない。

なんせこれまでの見解をあっさり覆し、

集団的自衛権の行使を認めたくらいなのだから。

 

要するに、戦力不保持の2項がある限り、
内閣法制局の解釈に頼らざるを得ないし、
またそれはいかようにも解釈が可能だということ。

すると政権の都合が優先され、それが場合によっては
本来あるべき安全保障政策より優先される事態をも

招きかねないということ。

棟居氏は、そういうことを言っているのじゃないかな。

 

それに、内閣法制局が政権におもねった憲法解釈をすれば、

反対する人々は今までのように(いや、もっとか?)違憲裁判を起こすだろう。

増田氏は、違憲か合憲かという神学論争は抜け出たと評価しているけれど、

こうなったら神学論争はちっとも終わらないことになる。

うーーーむ。こう考えると、憲法論議、まだまだ深い。
素人では気づかない論点も、きっともっとたくさんあるはず。
次回道場、締切も近いよ。せひご参加を!!!!

 


 

 

「権力の腐敗と立憲主義

平成30年4月8日(日)午後2時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

48日(日曜)14時から「ゴー宣道場」を東京で開催する。

特別ゲストは憲法学者・

山元一 慶應大学教授である。

テーマは「権力の腐敗と立憲主義」とする。

 

現在の「アッキード事件」による権力の腐敗は、

もう目も当てられない。

一人の権力者が自分の妻すらコントロールできずに、

国有地をタダ同然で売り払い、妻を擁護したいという

「私的エゴ」を貫徹するために、財務省に文書改ざん

という重大犯罪を惹起させたのである。

 

憲法というものは、国家体制の根源に関わる重大犯罪すら
防げないものなのか?

この国はそもそも「法治主義」なのか、「人治主義」

なのかという疑問すらぬぐえない状態になってきた。

一体、立憲主義に意味があるのか?

 

山元教授をお招きして、今の権力の腐敗を論じると共に、

憲法の意味そのものにも立ち入る議論を行いたい。

 

もちろん山尾志桜里議員も登壇する。

 

参加申し込みの締め切りは328日(水曜)である。

奮って応募せよ!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
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プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成30年3/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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