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小林よしのり
2018.5.25 02:05政治

属国民の頼る葉っぱの小舟


アメリカは他国を戦争に追い込むことが非常に上手い国

なので、もう北朝鮮と戦争をやる覚悟を決めているの

かもしれない。

トランプ氏にとっては自国内の支持率を上げるために、

北朝鮮との戦争は最も有効なカードだ。

 

どう考えても、「検証可能で後戻りできない核廃棄」と

いう選択肢を北朝鮮はとらないだろう。

せいぜい「段階的な核廃棄」を口実に、「終戦協定」を

結んで、経済援助を引き出し、韓国内の米軍撤退を促す、

それが北朝鮮の狙いだ。

「段階的な核廃棄」は、すなわち「核の再開発・再配備」

を担保することになる。

 

北朝鮮と戦争になれば、日本の米軍基地が最大限に利用

され、日本は自動的に「交戦国」になる。

憲法92項で、「国の交戦権は認めない」とあるが、

何の意味もない。

日米同盟があるし、集団的自衛権は認められたし、もう

米国の要請を断ることはできない。

 

こんなときに「憲法」について、もっと熟議しておこう

という機運が生まれないのは、不思議なことだ。

ある意味、安倍政権が「自衛隊明記」で自衛隊に誇りを

持たせるなどと、近視眼的で平和ボケな改憲案を出して、

なおかつ国民投票で、可決されても否決されても、何も

変わらないなどとトボケたことを言っていること自体が、

日本国民に惰眠を貪る余裕を与えている。

 

森友・加計問題ばっかりやってる場合かと、エセ保守ども

は言うが、それを言うなら「自衛隊明記」なんか言ってる

場合かと、わしは言いたい。

大局観に立った憲法論議をやっておかないと、日本なんか

世界の暴風雨に曝されて右往左往するだけの葉っぱの小舟

みたいなものだ。

 

右派も左派も日本を自立させるためには阻害要因でしか

ない。属国民はもう手遅れなのか?

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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