ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2015.1.20 14:43

荒ぶるヨコシマの神「御宅王岡田斗司夫之命」

泉美です。木蓮じゃなくて、「木蘭」ですー・・・。

荒ぶるヨコシマの神「御宅王岡田斗司夫之命」
を取り上げました。

この11日間、ずっと騒動をウォッチしながら、
岡田斗司夫氏の過去の動画や日記、騒動の記録、
一部著作物などを読んできましたが、
道場で「いい人戦略」を語ったように、あちこちで
言っていることがチグハグしており、めちゃくちゃでした。
最初は、ここまでの鬼畜だと思っていなかったので、
正直、丸めこまれていく人達の感覚がわかるような
瞬間もちょっとあるほどでした。

道場でもチラッと言っていた岡田氏の持論である
『評価経済社会』というやつ、
それに基づいて作られた『FREEex』という、
「岡田氏に月額1万円を支払って、全員で岡田斗司夫をやる」
という不可解な取り巻き団体についても、
岡田氏本人が語るインタビュー音声で視聴しましたが、
はっきり言って、カルト宗教でした。

「100人のファンから月額1万円を受け取る代わりに、
無償で、岡田と一緒に仕事することができる場を提供する。
ぼくは、月収100万円が保証されれば、
それ以上稼がずとも、好きな仕事を好きなだけやれる。
そうすれば、すべてのコンテンツを無料で提供できる。
無料の本やコンテンツならば、読んでくれる人が増え、
そのなかから、月額1万円を払ってくれる人がまた現れる。
本を一冊出版してやっと100万円を稼ぐより、
ずっと効率よく稼ぐことができる」

つまり岡田氏が目指している手法は、
つい先日、成人式の会場で、新成人たちに無料の本を配り
まくったことで話題になった「幸福の科学」と同じです。

うっかり貢いで入会してしまい、
自分の目指す道ですこしでも世話になれば、
岡田斗司夫と同化することにもなるわけだから、
違和感があっても目をつむり、そう簡単に非難できなくなり、
一緒になってゲラゲラ下衆な笑い声を立てる道を選ぶことに
なるのかしれません。

この騒ぎのなかで、ネット上でいろんな意見を述べる人が

いましたが、

「『権力と札束でぶん殴れば、やらせてくれる女は結構いる』
というのが、岡田斗司夫問題で得るべき教訓だぞ」

とか言ってるフリーライターがいました。
よくそんな侮蔑を吐けるもんだなあと思います。
頭のなかが、世の中への私恨と、それを晴らすための
悪ふざけのバーチャルでしかないんだなと思いました。
今後この人の記事をどこかで見つけても、信頼しません。

もちろん、欲望は男だけでなく女にもあるわけなので、
世の中のカップルには、

「よく考えたら愛していないかもしれないけど、
アレの相性が合致してるから離れがたい……」

みたいな、欲望と損得勘定がお互いに絡み合った関係も
ありますし、なにによって人と人が結びついているのか、
その真実なんかわかりません。

ただ、人を人と思わぬ精神構造を持っていて、
自分の利益のために尋常ならざる速さで頭を回転させ、
するすると人を操る鬼畜のカリスマがいて、
「どんな人にもきっと善意と愛がある」と信じこんで
疑うチャンスすら失ってしまったがために、
そのカリスマ性に魅了されてしまった人がたくさんいた、
岡田斗司夫って
ホンマに危ない。
というのは事実だと思います。
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: ゴー宣DOJO in名古屋「人権カルトと日本人論」

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