ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2016.7.10 15:37

ゴー宣道場お疲れ様でした

本日のゴー宣道場で、ホワイトボードに書いた基本図式です。
非常に大切な基本中の基本であり、頭を整理しやすいと思うので
再現しました。

今日のゴー宣道場は、ゲストの東浩紀さん、青木理さん、そして、
東さんのご友人として会場にいらした津田大介さんも急遽壇上に
お上がりいただき、非常に濃密な時間でした。

お三方とも、それぞれのフィールドで日々蓄積されている知識や
経験、思想信条を、率直に語って下さり、勉強になる場面が本当に
多かったと思います。

個人的に、青木さんがお話し下さった、一国の最高権力者が、
特定の一番組などでの単独インタビューに応じてよいのか?
という問題定義は非常に考えさせられました。
「記者クラブ」と聞くと、私は、取材利権を握った仲良しクラブという
《なんとなく悪》のイメージだけが先行していたのですが、
その記者クラブの存在こそが、メディア同士、お互いに権力者との
距離を保ちあう
という暗黙の協定となっており、「権力とメディア」
という役割分担を守る防波堤になっていたと知り、目から鱗でした。

同時に、いまのメディアは、首相と会食をくりかえし、
「うちも安倍さんに出て欲しい」「あの番組が出たならうちも!」
という状態で、権力の監視という役目が完全に崩壊しています。
首相自身にも、自分が一国の最高権力者であるという自覚がなく、
国民も、あまりにも権力に対する警戒心が薄く、
完全に権力者のペット状態になっている・・・そしてそのペットたちが
「民主主義だー! だから俺の話を聞けー! もっと聞いてー!」
と喚き散らしているだけというのが日本なのだと改めて思います。
ドレイの国のドレイの王様、そのドレイの国民です。

参院選の結果は、予想通りに自公圧勝で、
テレビでは「改憲勢力がついに!」という報道の仕方をしていますが、
今後は、「改憲、すなわち、それは悪!」というお子様の反抗ではなく、
改憲のその中身について、意義ある議論でもって、自民党案と
戦わなければならないと思います。

津田大介さんは、テレビでは、ツイッターをやっている姿しか拝見した
ことがなかったので、実は、画面ごしに、
なによ、人がしゃべってるのにパソコンばっかり~~~! と思ってしまい、
ずっと、パソコンごしにしか会話できない方なのかと勝手に思い込んで
いたのですが、大変失礼しました、私がまちがっていました。
今日お会いしましたら、普通にコミュニケーションされるとても良い方
でした。

最後に、きょうは登壇者が多く、左サイドは、マイクが3名で1本しか
なかったため、とにかくゲストのお三方の議論が円滑に流れればと、
私は発言をおさえて聞く姿勢になってしまいましたが、
終盤に、挙手された男性が、私に発言の機会を作って下さいました。
本来なら、議論のなかへ自分が割って入って発言できればよかった
のですが、大変ありがたく思います。

第二部で東さんがお話になった、少子化問題と、限界集落と都市の話、
ネットで知る途上国の貧困者への感覚について、質問したい点が
ありましたが、また自分なりに思うところを書いてみたいと思います。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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