ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2017.3.10 21:17

籠池氏の図太さと、安倍首相の露骨な会見つぶしに唖然

昨日は夕方5時半から籠池理事長が退任記者会見を開くというので、
どんな語録が飛び出すのかと、出かけるぎりぎりまでテレビに釘付けに
なっていた。
キー局ほぼ全社が生中継するなか、籠池理事長が現れて、
認可取り下げに追い込まれたことへの犠牲者目線の恨み節。

「自分は日本国のためになることをやってるのに、なんでこんな
目に合わないかんのか」

およそ30分間、延々ととめどなく責任転嫁の自己主張が続いた。
これだけの報道陣に囲まれて、物凄い数のストロボに焚かれて、
よくこうも平然と、よどみなく主張し続けられるなあと、
その神経の図太さ・無神経さは呆気にとられるものがあった。

同時に、記者たちは、こんな一方的でベッタリとした同じ主張の
くり返しを、よく30分間もお利口さんに聞いてられるな…とも思った。
私だったらあんなの我慢できない。
あとで質問タイムがあるとわかっていても、
「いい加減そのピントのずれた自己主張はもう結構ですよ!」って
不規則発言してしまいそう。

驚いたのは、籠池理事長の長い長い自己主張が一旦終わり、午後6時、
さあこれから質疑応答か? という時になって急に画面が切り替わり、
「南スーダンPKO撤収で安倍首相が緊急記者会見」
という速報が入ったことだ。
私の見ていた番組では、そのまま官邸からの安倍首相の会見に中継が
切り変わってしまい、籠池会見の中継は中断されてしまった。

しかも、やっぱりPKO五原則は崩壊していたということに結論づけた
のか、それとも戦闘に巻き込まれてしまったのか!?……と思ったら
「施設整備に一定の区切りがついた」との理由で「5月末」に撤収と。

なにそれ?
自衛隊の置かれた立場を考えれば撤収できればいいけど、
それ、金曜の夕方6時に官邸から緊急発信しないとダメなやつ?
日報廃棄問題はうやむや、「一般的には戦闘、法的には武力衝突」も
うやむやにしておいて、一体どういう“緊急記者会見”なの?

国民の高い関心事である安倍晋三小学校問題・張本人会見の真っ最中。
《わざわざ緊急記者会見を開いて割り込んできた》としか感じられない。

さらに、今朝の朝刊「首相動静」欄を見て、不信感が募った。

午後5時51分、国家安全保障会議。
6時5分、報道各社のインタビュー。

PKO撤収を決めたはずの国家安全保障会議、
10分ぐらいしかやってないわけ!?

テレビでは、6時直前のCMが明けてすぐに「首相が緊急記者会見」
という速報が流れたから、
実際には会議、数分しかやっていないんじゃないか?

不信感は増幅するばかりだ。
籠池氏は、自己主張に終始し、数々の疑惑に誠実に答えているとは
到底思えない。自民党の参考人招致拒否の姿勢も、完全に不誠実だ。
いい加減にしてほしい。
こんな姑息な権力者と詐欺師のコンビにごまかされている場合なんか
じゃない!

(もくれん)

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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