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高森明勅
2018.8.6 07:00ゴー宣道場

立憲的改憲案、発表!

8月5日、ゴー宣道場。
 
いよいよ山尾志桜里衆院議員による
憲法9条の改正案が発表された。
 
最も注目すべきは「戦力」の扱い方。
 
安倍首相の提案した自衛隊「明記」加憲は、
現行9条の戦力“不保持”をそのまま維持する。
 
つまり、これまでの誤魔化しを維持し、
固定化するのだ。
 
それでは、これ迄も繰り返し指摘して来たように、
事実上、個別的自衛権すら、いつまでも十全には
行使できない。
 
結果、対米従属は深まるだけ。
 
ところが、今回初めて公表された山尾案では、
そこに斬り込んだ。
 
立憲主義的にしっかりした
(かつ広範に受け入れられやすい)
基準を設けて、その制限内で戦力の
「保持」を明確に打ち出した。
 
9条改正については、
これで完璧ではないにしても、
かなり完成度の高い叩き台になり得ているだろう。
 
国民の前に、
“もう1つの選択肢”がハッキリと提示された事実を、
喜びたい。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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