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泉美木蘭
2018.8.18 13:40日々の出来事

となりの芝は青い

社会問題を考えるときに、海外の事情に照らして、
「アフリカではこんな現実が…」
「スウェーデンは日本と違って…」
と比較して語ることがあるけれど、それを参考情報・ヒントのひとつとして知るのはいいことだとしても、金科玉条、絶対的な正解であるかのように感化されて振りかざすのは問題があると思う。

日本には、日本の国柄や社会制度、税制度に沿った課題があるはずだ。
たとえば、先進国である日本の貧困の実態について考えるべきだという話をしているのに、途上国アフリカの飢餓を持ち出して「物に恵まれている日本人は大した貧困じゃない」と切り捨てる。
あんた、なんで途上国マインドなの? と言いたくなる。

途上国には途上国の、先進国には先進国の問題があるし、先進国であっても国ごとにその国ならではの課題や社会の歪みが生まれているはずで、そこにちゃんと目を向けないと意味がないと思う。

医療の問題にも、それと似たところがあるんじゃないかな。
「海外では◎◎なのに、日本はなぜこうなのか?」
という言い方は、視野を広げる面もあるけど、あまりに短絡的に振りかざすと「となりの芝は青いぞー!」と言ってるだけにしかならないから要注意だと思う。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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