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泉美木蘭
2018.9.5 15:06日々の出来事

医学部面接でもしこんな質問があったら?

朝から取材で六本木の高層タワーのなかを右往左往していた。
大企業ってセキュリティが凄くてたどり着くまでが大変だし、出ようとするとまた迷って、人にぶつかって平謝りしたりして、東京に20年近く暮らしているのに田舎モン丸出しになっちゃうよ。

東京新聞、トップと中記事にでかでかと見出しを出して医学部の男子合格率は「明かな差別」「男性優位」だと糾弾。
女子受験生の声はもちろん気の毒に思うし、なにも言わずに黙って点数を操作するなんて、試験の方法としておおいに問題があるぞと思うけど、「差別されていることに慣れすぎていた」というコメントは、今回の件に関しては、現場の現実と接合してないと思う。

新聞なら、機動力と取材力があるんだから、「差別やめろ!」という空気に読者を同調させる前に、まず、そもそもどうしてわざわざ点数操作なんてしちめんどくさいことをする状況に至ったのか、という経緯と背景のほうをもっと真剣に調べたほうがいいんじゃないだろうか。

受験生が、二次面接で、男性面接官から結婚出産について質問されたという話が載っているけど、たとえば面接でこんな質問をしたら、差別になるんだろうか?

「医療界は深刻な人手不足です。医学部卒業後、大学病院の勤務医になる場合、その現場は、一般的な家庭生活を送ることはままならない過酷な世界です。場合によっては結婚や出産を経て同じように働くということは困難になりますし、人命救助が優先ですから、正直に申し上げて、女性だからと言ってサポートすることが非常に難しい現場でもあります。それでも身を捧げるという覚悟はありますか?」

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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テーマ: 「コロナ後のリベラル」

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