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高森明勅
2018.9.25 13:49皇室

天皇陛下の過酷なスケジュール

天皇陛下には、先にも書いたように、
西日本豪雨の被災者をお見舞い下さるべく、
先週14日の岡山県に続き、21日にも
愛媛・広島両県に日帰りで、お出ましになった。
 
2週連続だ。
 
しかも、それぞれ閣議がある日に重なった為、
お帰りになった後に、お疲れを押して、
内閣から届いた上奏書類の決済をされた。
 
これは、当日の内になさるのが原則だからだ。
 
ところが21日の場合、
この日の内には処理し切れないで、
更に翌日もご執務に当たられた。
 
陛下のご負担を考えると、
畏れ多く、まことに申し訳ない次第だ。
 
更に翌日の23日は、
皇室祭祀の中でも大切な秋季皇霊祭・同神殿祭が、
三権の長らも参列して、厳粛に執り行われた。
 
ご高齢の陛下には、
余りにも過酷なスケジュールではあるまいか。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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