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高森明勅
2018.10.16 13:07皇室

象徴天皇制の存続を望むなら…

10月15日、第4回立憲民主党
「安定的な皇位継承を考える会」に参加。
 
今回は、元内閣官房長官で
「皇室典範に関する有識者会議」
のメンバーだった古川貞二郎氏のご講演。
 
これまでの経緯を紹介された上で、
皇室典範の改正が求められている背景について触れ、
皇位安定の為の打開策を吟味された。
 
「皇位の安定継承の論議は、
男女共同参画の潮流やヨーロッパの王室の
傾向に合わせたものではない」
 
「たった1人の悠仁さまに皇室の未来を
全て担って戴くのは制度上、明らかに無理がある」
 
「時は既に遅きに失している、
と言っても過言ではない」
 
「政治家の責任が重大なのは勿論ですが、
こんな大変な局面を迎えているのに国民は無関心なのでしょうか。
国民が盛り上がらなければ、政治も動きが鈍くなる」
 
「もうこれ以上、象徴天皇制が続かなくても良い、
と国民が考えるならともかく、その存続を望むのであれば、
皇室典範の改正はどうしても必要です」
 
強烈な危機感を表明された。
 
「国民が盛り上がらなければ…」との指摘は、
かねて世論に訴えようとして来た私には、
自分の無力さを突き付けられたようで、
耳が痛い。
 
私の質問に対して、
昭和から平成への改元を巡る、
当時の小渕恵三内閣官房長官とのやり取りを、
生々しく証言して下さった。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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