ゴー宣ネット道場

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泉美木蘭
2018.10.18 11:11日々の出来事

どこが「差別ポスター」なのよ、ふざけんな

東京都のパラリンピックPRポスターのコピー
「障がいは言い訳にすぎない。負けたら、自分が弱いだけ」
がネットで炎上して撤去することになった件、
あまりに偽善と浅薄さに満ち満ちていて、
選手に対するこんなに公然とした侮辱がまかり通ることに、
本当に嫌な気分になっている。
小説家までが「あの差別ポスター」なんて言っていて、
目がまわりそうだ。

努力では願い叶わない障がいを負って、苦しんでいる人は
もちろんいらっしゃるでしょう、
だけどね、あれは選手自身が自分を鼓舞して立ち上がるための
決意の言葉ですよ。
相当な悩み苦しみがあってのことだろうと想像されるし、
自分の運命を乗り越えるぞという覚悟の表明、腹をくくった、
一人の選手の姿でしょ。
そこがかっこいいからポスターになったはずなのに、
東京都も取り下げてはいけなかったと思いますよ。

選手に直接矛先を向けていないフリをするために、
「原文は『パラバトは障がいを言い訳にできない』だったのに
『障がいは言い訳に過ぎない』にした」
とか
「掲示されるまでに誰もチェックしなかったのか」
なんて言って、東京都だけを責めたふりする人々がいるけど、
なんという些末でつまらない読み取り方しかできないんだろう。
コピーは、所属団体を通して本人も確認して完成したものだと
いうし、プロのコピーライターが通行人の心に響きやすいよう
力強い言葉に整えただけのことでしょ!

障がいを持つ人が自分を鼓舞する姿を認めない、
公共の場にふさわしくないと言って引き下がらせる、
それが差別だと私は思いますよ。

コペル君のように御託を並べて自分の弱さを正当化しながら
生きてゆくことが正しいと?
熱血は弱い人を傷つけるから悪なのか?
「がんばれ」「食らいつけ」はパワハラになって当然か?

もう、ほんとに嫌だわ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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