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高森明勅
2018.11.27 17:06政治

泣きながら「介護」を離職

11月26日のブログ
「安倍政権の移民政策、『介護』を直撃」の末尾に
次のように書いた。
 
「誰もが当事者になり得る問題だ」と。
 
するとたちまち息子からメールが届いた。
 
自分にも介護福祉士だった友人がいる、と。
 
とても優しい男で、職場も楽しかったらしい。
クリスマスには、介護させて貰っている
おじいちゃんやおばあちゃんが
サンタクロースに
仮装したり。
仲良くなって心の絆が出来ていたようだ。
しかし、とにかく賃金が安すぎた。
 
これでは生活できないし、
結婚もできないし、
子供を育てるなんて全然できない。
 
だから已むなく介護施設を辞めたという。
 
その時、別れる寂しさもあり、
何より信頼され、頼りにされ、
好かれていたおじいちゃん、おばあちゃんを、
お金の為に裏切るようで、本当に辛かったらしい。
 
泣きながら離職したと、
その友人は息子に語ってくれたようだ。
 
郷里の倉敷に住む私の母は、
電話をかけてくる度に、デイケアサービスで
親切に世話をしてくれる若い男性職員の話をする。
 
思わず、その友人と母の話に出てくる職員が重なった。
 
その職員はいつまで母の世話をしてくれるだろうか。
 
息子の友人のような気立ての良い優しい男が、
介護の現場から泣きながら離れなければならないような
現実が、目の前にある。
 
彼のような人材こそ介護の分野では
最も必要なのではないか。
 
介護の人手不足の大きな原因は既に明らかだろう。
 
安倍政権はそれを放置して、と言うより、
そこを改善しなくて済むように、“安上がり”な
労働力として移民を大量に受け入れ、
介護の現場をもっと劣悪なものにしようとしている。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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