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高森明勅
2018.12.7 12:06日々の出来事

今、神社新報が面白い?

「神社新報」という新聞がある。
 
神社界唯一の新聞(週刊)だ。
 
だが名前すら知らない人が多いだろう。
 
或いは名前は知っていても、
神社界の業界紙とか神社本庁の御用新聞
というイメージで、余り読む気にはならない
人が殆どかも知れない。
 
ところが、このところ私が接触する
メディア関係者で勉強熱心な人は、
意外と同紙を読んでいる。
 
恐らく理由は次の2つだろう。
 
(1)御代(みよ)替わりを控え、
その方面の情報を最も詳しく扱っている
(かつその記述は概ね正確だと思われている)。
 
(2)昨今、神社本庁をはじめ神社界を巡る
トラブルが続いていて、その方面でも抑制的
ながら案外貴重な情報も載せている。
 
(2)については、例えば『週刊金曜日』
(11月23日号)の記事では、同紙が重要な
情報源になっていた。
 
(1)関連では、同紙12月3日号にも
「宮内庁公表予算関係資料を見る」
という神保郁夫氏(神社本庁参事)の
興味深い記事が載っている。
 
公表された宮内庁関係予算
(皇室費と宮内庁費)の分析だ。
同記事にはこんな指摘があった。
「とくに目をひくこととして、
上皇・上皇后両陛下行幸啓(ぎょうこうけい)供奉
(ぐぶ)予算約三千三百万円などが計上されてゐる」と。
 
これは私も見落としていた
(但し記事中、宮内庁を「内閣府の外局」
としているのは正確ではあるまい)。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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