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小林よしのり
2019.1.1 17:15日々の出来事

新井紀子『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を読んだ

新井紀子著『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を
読んだ。
AIは意味を理解できない、シンギュラリティは来ない、
AIは東大に合格できない、常識の壁があることが、
数学者の説明によって、しっかり理解できた。
素晴らしい本だ。

だが、それでもAIによって、ホワイトカラーの職業は
間もなく半減することは避けられない。
将来はAIに出来ない職業を勝ち取るしかないのに、
今の中高生の学力はAIよりも劣る。
その原因は「読解力」が驚異的に落ちているからだ。
読解力を向上させなければ、将来、AIに負けていく
者ばかりになるだろう。

これは子供に限ったことではなく、大人の読解力も
圧倒的に落ちている。
ツイッターの文字数くらいしか読めないのだろうし、
何しろ言論人の中にまで、読解力のなさが甚だしい
者がいる。

本書は途中で数学の問題を出される分、速読が出来な
くて、読むのに時間がかかってしまった。
だが、AIに関する疑問が解けて、ありがたい本だった。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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