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高森明勅
2019.3.19 08:00皇室

宮内庁が企画したDVDは貴重

宮内庁が企画し、
毎日映画社が製作した皇室紹介DVD
「天皇皇后両陛下の1年~ご譲位を前にされて~」
(60分)を、皆さんはご覧になっているだろうか。
 

宮内庁のホームページに3月14日から掲載されている。

貴重な映像が満載だ。

年末に両陛下が餅つきをされている
お姿を拝見したのは、私も初めて。

年始から年末まで、両陛下の日々のお務めを、
リアルに実感できる。
有難い。
しかし、折角このような動画を作っても、
その存在自体が知られなければ、
人々の目には止まらない。
熱心に宮内庁のホームページを覗いている人は僅かだろう。
多くの人々にこの動画を観て欲しい。

但し、冒頭の1月1日の「歳旦祭(さいたんさい)」の説明で、
同祭があたかも宮中三殿の「賢所(かしこどころ)」だけで
行われるかのような説明になっているのは不正確。

賢所の他に、「皇霊殿(こうれいでん)」「神殿」でも行われる。
つまり「賢所をはじめ宮中三殿で行われる」といった説明にすべきだった。
ちなみに宮中祭祀の中で、賢所“だけ”で行われるのは、
10月17日の「神嘗祭(かんなめさい)」と12月中旬の
「賢所御神楽(みかぐら)」のみ。

念の為。

【宮内庁URL】
【番組URL】
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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