ゴー宣ネット道場

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小林よしのり
2019.3.24 11:35日々の出来事

ストックを増やして新たな挑戦を

今日は『ゴーマニズム宣言』第43章のコンテに入りたいが、
もう一押しの論理をシナリオに書き込まねばならない。

スタッフ諸君に言っておくが、「SPA!」の『ゴー宣』を
これからどんどん先まで描きためておきたい。
時流に影響しないネタで、ストックを4本、5本、貯めて
おいて、急遽描かねばならないネタが出てきたら、それを
大急ぎで描いて発表する。
とにかくストックを増やしたい。
そしてどこかで別の作品の描き下ろしを進めたいのだ。

スタッフはどうしても締め切りのために描く、締め切り
さえ守れば暮らしていけるというサラリーマン主義に
陥りやすい。
イチローが「クビになるんじゃないか」という危機感は
常に持っていたと言っていたが、あの感覚はわしにも
よく分かる。
結果が全て、完全実力主義のプロフェッショナルの世界
では、努力と挑戦しかない。
緊張感を絶やすことができない。

ましてや街の書店がどんどん消滅していく今の出版不況
の中では、努力すら報われないのが普通だから、新たな
挑戦は絶対に続けねばならない。
今の連載がノルマになったらおしまいなのだ。

この挑戦への意欲がなくなった時が本当の老化なのだろう。
漫画なんて子供の遊びの延長線に過ぎないのだから、
こんなもので食ってること自体が奇跡だ。
スタッフは漫画が食い扶持という異常な人生を、普通だと
思っちゃいけない。

常に新たな挑戦を試みてこそ、今が維持できると知って、
ストックを作る努力をせよ。
仕事場にコンテが溜まっているということは、スタッフが
サラリーマン主義に陥っていることの証拠だ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: 「愛子皇太子の可能性」

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