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高森明勅
2019.4.1 05:00皇室

新元号の公表と「改元」は異なる

平成31年4月1日の午前11時半に新元号が公表される。
ちなみに、このブログは公表前に書いている。
 
ここで勘違いしてはいけないのは、
新元号の公表イコール改元(かいげん、元号を改める事)
では“ない”という事。
 
新元号の公表があっても、実際の改元がある迄は、
元号は「平成」のまま。
 
昭和から平成への改元もそうだった。
 
昭和64年1月7日に、今上(きんじょう)陛下によって、
元号を「平成」に改める政令が“公布”され、
当時の小渕恵三内閣官房長官が新元号を
発表した。
 
しかし、この日は「昭和」のまま。
翌日から「平成」に変わった。
これは、政令の附則に施行日を
「公布の“翌日”から」と指定していたからだ。
今回も“施行”は、皇太子殿下が新天皇として
即位される当日の“5月1日から”と指定される。
 
だから、実際の改元はこの日。
 
そうでなければ、元号法2項の規定に抵触する事になる。
すなわち「元号は、皇位の継承があった場合に“限り”改める」と。
 
4月1日の時点では、未だに「皇位の継承」がなされて“いない”のは、
改めて言う迄もあるまい。
 
早合点して「新元号元年4月○日」とか使い始めないように。
 
念のため。
 
まぁ、「4月1日」だけはエイプリルフールで
済ます事が出来るかも知れないが。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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