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笹幸恵
2019.4.16 21:58日々の出来事

上野千鶴子氏の東大入学式祝辞

上野千鶴子氏の東大入学式の祝辞、
ニュースでもだいぶ騒がれている。
TVでは絶賛するコメントが多かったけれど、
ノーカット版の動画を見てみると、個人的には
話があちこちに飛ぶなあという印象だった。
そもそも、医学部の不正入試問題とマララさんの話と、
自分の功績自慢とを、ぜーーんぶ「女性差別」という切り口で
語ってしまうところに、私は違和感を覚える。
物事って、そんな単純に割り切れるものではないと思うから。


一番の疑問は、この部分。

女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。
ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?
愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、
相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。
だから女子は、自分が成績がいいことや、
東大生であることを隠そうとするのです。

うーーーん。
「かわいい」って、そんな男に媚びるような価値しか
ないものなのだろうか。
この一文、私が男性への対抗心Maxだった20代のときなら、
そうだ、そのとーーーーり!!!
と思っていたかもしれない。
「かわいい」などと言われてもムカつくだけ、
それが態度に表れていたんだろう、
子供の頃から私は「かわいげのない女」と言われ続けた。
それで結構、と思い続けていた。
男が思うような「かわいい女」には、絶対なるものか!!!

そのくせ、合コンにかわいらしい恰好で出かけていっては
せっせとオトコの品定めしてたっけなあ・・・。
思いっきり矛盾しているが、それはそれ。
男も女も、しょせんオスとメスだもの。

そういう矛盾もひっくるめて年を重ね、いまでは
「かわいさこそ最強の武器!!」と思っている。
これは顔の造作というより愛嬌とか雰囲気の問題だ。
(女も生き方が顔に出る)
母校では女子学生に「女は愛嬌!」とはっきり言っている。
オスには出せないメスの威力、ここにあり。
暗くてブスッとしている女のところになんか、
近寄りたくないだろう。男も、女も。
これは性差別でも何でもない。
逆に、だらしない恰好で臭そうな男のところになんか、
近寄りたくないだろう。女も、そして男も。
これを性差別という切り口だけで語っていたら、
本当の人間理解にならないんじゃない?

上野氏は、私と同じでかわいげのない女子だったのだろうか。
だから「かわいい」に抑圧の意味しか見出さなかったのだろうか。

他方で、納得できる部分もあった。

大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、
これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けること

これは、まさにその通りだと思う。
上野氏は学内に多様性が必要だという。
ならば「かわいい」の価値も、もう一度
多面的に見直してみたらどうだろう。
抑圧された意味ではない「かわいい」の価値も
きっと見えてくると思うのだけど。

ちなみに私は将来、「かわいいおばあちゃん」になりたい。
文句あっか!?


笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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