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高森明勅
2019.5.11 06:00皇室

君主制の現代的意義

ジャーナリストで元デイリーテレグラフ(英国)
東京支局長のコリン・ジョイス氏。

現代における君主制の意義について、以下のように語っている。

「君主の『政治的中立』は、彼らの影響力の要(かなめ)になっている。
世事のつまらない論争の『上』や『外』にいると見なされているからこそ、
分断された多様な国家の象徴と認められるのだ。

君主制のこの強みは、共和国の人々にはほとんど理解されない。
彼らは国王や女王を、過ぎ去った過去の『遺物』、あるいは平等主義への
侮辱と考えるかもしれない。

しかし、天皇や皇后が東北の被災地を訪れることと、
ジョージ・W・ブッシュ米大統領(当時)が洪水に見舞われた
ニューオーリンズを訪れることには天と地ほどの差がある
(ましてや銃ロビー団体の言いなりのドナルド・トランプ米大統領が、
銃乱射事件の1つに哀悼の意を表明することとの差は、言うまでもない)。

エマニュエル・マクロン仏大統領が、
昨年末からパリで繰り返されている暴動を鎮めようと呼び掛けても
説得できない大きな理由は、人々はマクロン自身の政策に抗議しているからだ。
そのような場合、国家に中立的な君主がいることには、明らかに価値がある」と。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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テーマ: 「皇室と憲法における平和主義」

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