昨日の「しんぶん赤旗」日曜版に、『新天皇即位の賀詞と天皇の制度について』という、志位和夫委員長の一問一答が載っていました。
衆院本会議で新天皇即位に対する賀詞が可決され、共産党も出席し、賛成したことについて、志位氏は
「天皇の制度というのは憲法上の制度です。この制度に基づいて新しい方が即位したのですから、祝意を示すことは当然だと考えています」とした上で、賀詞の文言中の「令和の御代」という言葉については、「御代」には「天皇の治世」という意味があるから、憲法の国民主権の原則にはなじまないと指摘。
また、平成の際の賀詞には反対したが、その時との違いはと尋ねられると、当時の日本共産党綱領には「君主制の廃止」を掲げていたが、その規定は2004年の綱領改定の際に削除し、天皇条項を含めて現行憲法を順守する立場を明記したことによると答えています。
いろいろツッコミ所はあるでしょうが、それよりも私が注目したのは、志位氏がこのインタビュー中、「天皇制」という言葉を一切使わず、全て「天皇の制度」と言っているところです。
自称保守派がいつも「天皇制」は「天皇制廃止」を唱えるために共産党が作った言葉だから、「天皇の制度」というべきだ! なんて言ってるんですけど、わざわざそんなことまで気にしてるんですねえ。
私も一時は「天皇の制度」って言わなきゃならないの?と思ったものですが、どう考えても「天皇制」と「天皇の制度」で何がどう違うかまったくわからず、よしりん先生も、別に構わず「天皇制」って言ったり書いたりしていますよね。
そんな中で共産党の委員長が、「天皇制」って言ったら、「共産党用語」を使っていると思われると警戒して、「天皇の制度」なんてめんどくさい言い方をしていると思うと、ちょっとおかしくなってきたので、重箱の隅をつつくような話ですが書きました。