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高森明勅
2019.6.7 06:00皇統問題

皇室「自然消滅」の危機

今の皇室の姿。
直視すれば実に危うい。

先ず、天皇陛下の次の「世代」の皇位継承資格者は、改めて言う迄もないが、
秋篠宮家の悠仁親王殿下ただお1人だけ。
今の制度のままなら、やがて宮家ゼロの極小の皇室になる。
それが分かり切っている場合、悠仁殿下のご結婚のハードルは極めて高くなる。
最悪、悠仁殿下がご結婚できなければ、そこで皇室は行き詰まる。
その可能性も残念ながら、今のままなら排除できない。

では、めでたくご結婚できた場合はどうか。
工学博士の石原藤夫氏が「男系継続の確率計算」をしておられる。
たった「1組のご夫婦」から出発して、不妊の可能性を一切考えないで、
どの代も必ず3人(!)のお子様が生まれて、全員が無事に成人・結婚して又
3人のお子様が生まれ…それがずっと続くという、現実にはあり得ない非常に
楽観的な条件を仮定した場合は、どうか。

これほど“甘い”条件を前提としても「男系の男子」に限定した場合、
4代続く確率は何と約2分の1、8代続く確率は約3分の1しかない、という厳しい結果になる。

お子様が2人の場合だと、4代続く確率が僅か3分1、8代続く確率は10分1という、絶望的な結果になる。
このまま何もしなければ、皇室の「自然消滅」も決して大袈裟な話ではない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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