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高森明勅
2019.6.16 07:00皇統問題

自民党、呆れた危機感の無さ

皇室典範特例法の附帯決議(平成29年6月)には以下のようにあった。

「安定的な皇位継承を確保するための諸課題…について、皇族方の御年齢からしても
先延ばしできない重要な課題である…」と。

安倍内閣も、これまでの国会答弁で(少なくとも建前上は)同様の認識を
共有していることを、繰り返し強調して来た。
ところが自民党の危機感の無さは驚き。
同党の岸田文雄政調会長は6月12日の記者会見で、次のように述べた。

「国民の関心や理解の度合いも注視しながら、必要であれば議論を行うことも
考えていなかければならない」と。
今更、何を言っているのか。

国家と国民統合の象徴である天皇と皇室の将来に対し、
信じがたい無関心と冷淡さと言わねばならない。
同党の参議院議員、山田宏氏ら5人が独自の議員グループを立ち上げたのも、
そうした党内の無責任な雰囲気に苛立ちを感じたからだろう。

 

【高森明勅 公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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