ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2019.6.19 10:21日々の出来事

真剣でありながら遊びという感覚

昨夜は生放送「おどれら正気か?」の終わりがけに、
わしが地震の話を始めた直後に新潟で震度6強の
地震が起こり、途端に自粛モードに入って番組を
終わらせたが、新潟方面には津波も来ず、思った
より死傷者も少ないようで少し安堵。
自粛モードは難しいね。
被害の程度によって自粛のレベルを考慮しなければ
ならないのか、悩むところだ。

生放送の内容自体はやけに面白かった。
年金デモを自分が責められているのかと思っていた
泉美さんの感覚も常人ではないし、某人物の研究会
のルポは特に考えさせられるものだった。
日本を商売の糧にする、皇室を商売の糧にする、
日本や皇室に誇りを持たせて宗教に利用するという
手法にはよっぽど警戒しなければならない。

結局、個の弱い者はどんなカルトにだって嵌る可能性
はあるのだし、男系Y染色体を、天皇本人より崇拝
する人間だって多いのだ。
集団を「宗教」にするなら個の弱い者をターゲットに
した方がいい。
その方が人数があつまるし、寄付金だって集まる。
新興宗教団体がやたら資金潤沢なのは、個のない者を
集めるからであり、個の弱い人間の方が多いのだ。
それが現実だと認識した方がいい。

「ゴー宣道場」との類似性と相違性を考えておいた
方がいい。
もちろん「ゴー宣道場」は寄付なんか求めないし、
「個の連帯」であり、個を集に埋没させることがない
ように連帯していかなければならない。

例えば現在、関西方面は設営隊長が主体的に改革を断行
し始めている。何かに感づいたのだろう。
上意下達ではなく、個人個人が勝手にやり始めるのが
良いことで、むしろわしが引きずられていくくらいが
良いのかもしれない。
彼らの変化を見ていると、7月7日が楽しみになって
きた。

頭数を揃えても弱い個ばかりでは意味がない。
ひたすら観客に徹する者たちの中にも実は強い個を
持つ者はいるし、わしを直接手伝ってくれる者が
特権意識を持つことのないよう心掛けていなければ、
いつか足をすくわれる。

目的・野望をはっきりさせることが一番重要なので、
それを説明していかねばならないし、もう一方に
「遊び」と思える余裕も持っておかねばならない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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