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高森明勅
2019.7.27 06:00皇室

ご即位を巡る誤解?

上皇陛下が125代の天皇として即位されたのは何時か?
言う迄もなく、昭和64年1月7日、昭和天皇が崩御された“瞬間”だ。
こんな自明の事を改めて取り上げるのは理由がある。
日本テレビ政治部がまとめた著書に奇妙な記述を見付けたからだ。

「平成改元時に…当時皇太子だった今の上皇陛下」
「内閣が決定する新元号を…間もなく天皇に即位する、
つまり極めて天皇と同等の立場の皇太子さまに伝え…」

(『ドキュメント「令和」制定』)

元号懇談会の開催等、「改元」「新元号」が取り沙汰されるのは勿論、
昭和天皇が崩御されてから。
従って、上皇陛下は既に即位されている。
にも拘らず、これを書いた記者は、まだ「皇太子」だったと思い込んでいるようだ。
それだと、「昭和」から「平成」への改元の時に、
しばらく天皇が不在の“空位”の時間が存在した事になってしまう。
無論、そんな事実はない。
メディア関係者にも案外、初歩的な点が正しく理解されていないようだ。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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