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泉美木蘭
2019.8.14 07:59日々の出来事

N国代表と昭恵夫人と同和差別デマ

N国代表の言動がどんどん異様になっていく。
そういえば、N国代表、森友学園問題が過熱していた時も、
チラッと名前が登場していたっけなと思い、
振り返ってみると、

昭恵夫人からフェイスブックで「友達申請」があったと
いうことをネタに、ユーチューブで騒いでいた人だった。

昭恵夫人と「友達」になってどうしていたのか?
N国代表によると、なんとメッセージ機能を通して、

二人で「森友学園は同和利権」という話をしていたという!

N国代表は、2017年から「森友学園は同和利権」なる
悪質な部落差別デマを連呼する動画を投稿していたようだ。
交渉経緯のなかには、当初「特殊性」という文言があったが、
国会議員に公開された最初の文書からはそれが削除されていた。
これを「特殊性=同和問題」と言い替えた最悪のデマだ。

私もだが、多くの人は、実際に明らかになった出来事や、
暴露された交渉音声データ、業者と国を交えた会議のメモ、
記者会見や証人喚問で見える人物像や証言の信ぴょう性、
のり弁公文書、昭恵夫人付き職員による電話対応や、
ファックスの内容などをもとにして、
一連の問題を分析していたのであって、
普通に考えれば「特殊性=昭恵夫人がらみ」という意味になり、

陰謀論めいた部落差別デマなどには注目していなかった。

昭恵夫人は、その頃、ユーチューバーのN国代表に連絡をとり、
「同和利権」の話をしていたというのだから、全く酷い話だ。
N国代表は、ネット上で注目を浴びるのなら、部落差別だろうと
昭恵擁護だろうと何でもよく、

昭恵夫人は、自分の擁護になるなら部落差別だろうと、
NHKをぶっ壊そうと何でもよい。

お互いを利する最凶最悪の「友達」だったということだ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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