西岡力氏が韓国における「反日」に3つの段階があることを
指摘しておられる。
第1段階―“反共(共産主義に反対する)反日”。
「そもそも、国交正常化以降の韓国の反日は、同じ自由陣営に
いながら日本が容共(共産主義を容認する)的で北朝鮮に甘いという
『反共反日』だった」
第2段階―“功利的反日”。
「82年(昭和57年)、日本のマスコミの誤報が契機で、
中国がはじめて外交に歴史を持ち出した。
歴史教科書記述の修正を求めたのだ。
当時、韓国の全斗カン政権は、共産主義勢力と戦うための
韓国軍近代化資金の一部を経済協力という形で日本に負担する
ように求めて拒否されていた。
そこで、日本の反日マスコミと中国共産党と組んで、
歴史糾弾外交を始めた。
その結果、40億ドルの経済支援を得た。
このときから何かを得るための反日、『功利的反日』が始まった」
「金泳三政権からは、国内世論の支持率を上げるための
パフォーマンスとして反日を使った。
…これもやはり『功利的反日』だ」
第3段階―“親北反日”。
「80年代以降、(韓国の)各界各層に急速に拡散していった
反韓史観…韓国は日本統治に協力した親日派が処分されずむしろ
親日派とその後裔(こうえい)が支配層に君臨し続けている汚
(けが)れた国であり、武装独立闘争をした金日成が親日派を
全面的に処断した北朝鮮こそ民族の正統性を持つ、という歴史観だ」
「文在寅政権はこの反韓史観を信奉する左派勢力によって
構成されている。
だから彼らの反日は北朝鮮と連帯して日本と戦うという『親北反日』
なのだ」
第1段階と比べて、北朝鮮に対する姿勢が丁度、
正反対になってしまった。
韓国版自虐史観=「反韓史観」が政権の基盤になっている為だ。
韓国はどこに向かおうとしているのか
(西岡氏は漸くアンチ反日の動きも出始めたとされているが)。
【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/