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高森明勅
2019.9.7 06:00皇室

令和最初の皇居勤労奉仕

9月2日から4日間、「令和」初の皇居勤労奉仕。
幸い雨に祟られる事も無かった。
初日は赤坂御用地でご奉仕。
いきなり天皇陛下のご会釈を賜る事になった。

陛下が室内にお入りになると空気が一変。
それまでのピリピリした緊張感が逆に和らぐ。
温かく穏やかな空気が流れる。
わが奉仕団のすぐ前にお立ちになって、ご下問と労(ねぎら)いの
お言葉を賜っている間は、殆ど頭を上げられなかった。
陛下が全奉仕団を巡られた後、各奉仕団の団長が陛下の御前に集まり、
1人の団長の先導で「天皇陛下、皇后陛下」万歳三唱。
この時、陛下は万歳三唱の先導をしていた団長に、
無限にお優しい慈しみの眼差しをじっと注いでおられた。
それは勿論、全ての奉仕者へのお気持ちを、そうした最も自然な形で
表されたものだった。

4日間のご奉仕の間中、この時のお優しい眼差しでご覧戴いているような
気持ちが、去らなかった。
私の近くにいた、大阪からわざわざ奉仕の為に上京していた、
20歳代半ばで普段は少しガラッパチ気味(失礼!)の女性が、
深く感銘した様子だったのも印象に残った。

2日目からは皇居でのご奉仕。
「東」地区、「宮殿」地区、「西」地区をそれぞれ3日間に分けてご奉仕した。
一般に公開されている東御苑(ひがしぎょえん)の草取りをしている時に、
上品そうなご婦人から声を掛けられた。
皇居の地元とも言える大手町にある会社に勤めていて、来年には退職なので、
自分も勤労奉仕をしてみたいが、どのような手続きで奉仕が出来るのか、
というお尋ね。
思わず嬉しくなって、やや詳しく説明した。

又、宮内庁の職員の方のご案内で、同御苑で造営中の大嘗宮を
少し離れた場所から拝観させて戴いた。
もうかなり出来上がりつつあった。
宮殿の正殿(せいでん)前の中庭(ちゅうてい)では、
「即位の礼」に向けた整備が進んでいた。
図らずも、この時期ならではの、いつもとは異なる皇居奥の佇(たたず)まい
を拝見する機会に恵まれた。

最終日は「聖域中の聖域」とも言うべき場所でのご奉仕だった。
午前中は、「宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)」に門外から
お参りさせて戴いた上で、陛下が三殿にお出ましの際にお使いになる
「北門」付近の草取り。
午後は現在、上皇・上皇后両陛下がお住まいの「吹上仙洞御所
(ふきあげせんとうごしょ、平成時代は“御所”)」の壁際(かべぎわ)外側
の草取り。
この2ヵ所は皇居の中でも最も神聖な場所。
大変、貴重な体験をさせて戴いた。
光栄の至り。

奉仕後、神保町の銭湯で汗を流し、奉仕団のみんなと居酒屋で打ち上げ。
妻に「奉仕が終わって、これから打ち上げ」とメールしたら、直ちに
「(最後まで)気を抜かないこと!」との返信があった…。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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