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高森明勅
2019.9.11 06:00皇室

「天皇の元号」=「国民の元号」

元号は国内であまねく使用されるべきもの。

だから、地域や階層、支持政党などの違いを越える、
公共性・普遍性が求められる。
従って、特定の政権や政党・政治家などの“色”が着いてはいけない。

憲法(第4条)の制約と法律(元号法)の規定により、
「政令」によって定められるのはやむを得ないにせよ、
元号の背景にある歴史に照らしても、単なる「内閣の元号」になって
しまってはならない。

そこで「平成」への改元に当たり、普通の政令制定のプロセスには無い
2つの手順が、閣議決定の“前”に付け加えられた。

1つは、国民を代表する国会の衆参両院議長の意見を聴く事。
もう1つは、「国民統合の象徴」である天皇にお伝えし、
「ご聴許(ちょうきょ)」を得る事。
これらによって、歴史的な「天皇の元号」という伝統を守ると共に、
「国民の元号」としての性格も明らかになった。
それでこそ、元号が本来、備えるべき公共性・普遍性が担保される。
「令和」の改元についても、断片的な情報を繋ぎ合わせると、
そうした配慮はほぼ踏襲されたように見える。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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