小林よしのり&ケネス・ルオフ『天皇論「日米激突」』、
ひと足先に手元に届いて、今朝から読みはじめたのだけど、
いきなり面白い。
第1章 そもそも神武天皇は実在しない
第2章 外国人労働者と天皇
第3章 右も左もロボット天皇論
第4章 天皇が韓国に行ったならば
ひとまず今日はここまで読んだけど、最初から
「なんとなくふわ~っと思い込んでいたこと」に、
一度意識を向ける、あるいは疑ってみるという視点が
次から次へと飛び出してきてとても刺激的だ。
私は以前、幻冬舎plusでの連載のなかで、
「“神武天皇のY染色体”なんて信じて大丈夫?」
という意図の原稿を書くために、
「神話」と「伝承」と「史実」について、考えを整理した
ことがあったのだけど、
自分のなかで、無意識のうちにごちゃ混ぜにしていた部分が
あるとわかったので、それらをほどいて、説明できるように
認識しなおすまでに、あれこれ書き出してみるなど、
わりと手間がかかった。
でもこういう無意識にスポットライトを当てる過程を経ないと、
自分の思考力を成熟させていくことができないなとも思った。
『天皇論「日米激突」』では、ケネス・ルオフ氏から、
「天皇」というテーマとしては、普通の日本人がなかなか
思いつきもしないような論点がいくつも持ち出されて、
「そんなこと、皇室の方々に対して想像してみることさえ
なかったな~」
とびっくりする感覚もあれば、
「それもそうだな?」と思い至ることも出てくる。
それに対して小林先生が、いろいろな視点、
いろいろな時代感覚、当時の人々の姿などを総動員しながら、
なおかつかなり現実的に語られていく、その自由の幅の広さが、
本当に面白い。
続きを読むのが楽しみだし、
ケネス・ルオフ氏が「ゴー宣道場」にお越しいただける日が
本当に待ち遠しい。
みなさん、これは参加しないと損ですよ。
第84回ゴー宣道場
10月20日(日曜)14時~
東京「人事労務会館」(品川区大崎)
https://www.gosen-dojo.com/event/21651/
応募締め切りは10月9日(水曜)。