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泉美木蘭
2019.10.11 16:32日々の出来事

メルヘンの人

以前読んだ本の中に
「人類を愛するのは易しいが、隣りの人を愛するのは難しい」
という一節があり、記憶に残っている。

「にんげんっていいな、みんな、なかよし」と手をつないで
歌うだけなら幼稚園児にもできるが、
隣りの国とつきあっていくには大人にならなければならない
という風に言い換えてもいいと思う。

「人類愛だ、みんな仲良くしよう」というのは、
それを言った人がなんの責任も負わないメルヘンみたいな言葉だ。
「やさしさ」という大風呂敷を広げて、得意になっているだけで、
メルヘンの世界と現実の世界を混同していると思う。

「となりの人としっかりつきあう」となると、お互いの生い立ちや
生活背景、現在の状態から生じる価値観や性格、考え方、感じ方、
主張が違ったり、思惑があったり、摩擦を生んだりという
《現実》を見なければならなくなる。
その《現実》を覆い隠そうとするのが、無責任なメルヘンの人が
広げる、「やさしさ」の大風呂敷だと思う。

韓流ブーム、心あたたまる民間交流、それはそれで楽しむ人が
大勢いることは、わざわざ叫ばなくてもみんな知ってることだ。
日韓の外交の過程を「やさしさ」で覆い隠して、
国際法や国際条約をぶち壊しても構わないと思ってしまう
メルヘンの人は、全然「やさしく」ない。ただの破壊者だ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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