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高森明勅
2019.10.23 06:00皇室

憲法にふさわしい「高御座」

憲法は、これまで漠然と考えられて来たのより、
遥かに「天皇」という地位を重視している。

そこを勘違いしてはならない。
行政のトップ首相と司法のトップ最高裁長官を「任命」し、
立法府である国会を「召集(上位の者が下位の人々を呼び集めること)」する。

つまり、三権より“上位”に天皇を位置付けている。
これは、天皇が古代以来、国家の公的な秩序の頂点に位置付けられ
続けた歴史的な経緯とも、整合的だ。即位礼において、天皇陛下が
「高御座(たかみくら)」にお昇りになって、三権の長より高い位置に
おられるのは、そうした憲法が想定する国家秩序での“序列”を反映したもの。

当日、安倍首相が読み上げた「寿詞(よごと)」も、そうした秩序観を
前提に書かれていた。
その事は、国会も内閣も裁判所も、(究極的には)主権の存する「国民」
によってその権限を与えられ、その国民の統合を唯一「象徴」し得るのは、
憲法上、天皇“のみ”である(しかも、その地位は国民の「総意」に基づく)
という事実を考慮すれば、素直に納得できるだろう。

 

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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