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小林よしのり
2019.11.5 18:26日々の出来事

羽鳥モーニングショーの皇位継承問題、良かった

今朝の羽鳥モーニングショーに竹田恒泰が出ていて、
男系男子の「一般国民」を、皇族女性と結婚させて、
その子供に皇位継承権を与えればいいと言っていた。

新たに皇族にする男性は天皇になれないと言っていた
から、皇位継承権は与えないのだろう。

これに対して玉川徹・青木理・菅野朋子という
コメンテーターたちが、素晴らしい対応をしていた。
玉川も青木も韓国のことになると最悪コメントだが、
皇位継承や、小室圭に関するコメントは安心して
見ておれる。

しかし竹田の案は変だ。
男系男子を4人、誰と結婚させるんだ?
愛子さまか?眞子さまか?佳子さまか?
彬子さまか?瑤子さまか?承子さまか?
一体だれがそんな政略結婚みたいなことを了承して
くれるんだ?

そして男子が生まれなかったらどうするんだ?
男子を生むためだけに皇族にするんだろ?
男子が生まれなかったら「役立たず」ということに
なり、子供がそもそも生まれない場合だってあるのに、
そんなリスクを取る男が4人もいるのか?

さらに言うなら、男子が生まれなかった場合は、
悠仁さまの後の皇位継承権はどうなるのだ?

無茶苦茶だ。どうせ現実的ではないアイデアだ。
そもそも「男系が伝統」という定義自体が間違ってる。
「伝統」は固定して不変のものではない。
時代に合わせて変わっていくのが「伝統」である。
側室を廃止した瞬間に「男系」は「因習」となった。
「伝統」の認識を右派は間違っている!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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