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高森明勅
2019.11.13 06:00政治

大嘗宮は誰の為に建てるのか?

いよいよ11月14・15日は大嘗祭。
同祭ではわざわざ大嘗宮を建てる。
これは誰の為か。

誤解があってはならないのは、天皇ご自身の為ではないという事だ。
同祭で祭られる皇祖(皇室の祖先神、天照大神)に対し、最も丁重におもてなしすべく、
真新しい清浄な斎場を用意する為に他ならない。
つまり、皇祖の為の大嘗宮。
それを止めて、ご一代に一度限りの大嘗祭まで常設の建物(神嘉殿)を使い回すのは、
皇祖を甚だ粗略に扱う非礼を意味する。

この度、宮内庁の不見識によって、(皮付きの丸太を使う黒木造りと共に)大嘗宮
(悠紀・主基両殿)の清らかさの象徴だった伝統的な萱葺(かやぶき)屋根を、
経費節約などを名目として、前代未聞の板葺(いたぶき)に変更したのは、
それに少し近い。

皇室は取り分け皇祖への祭祀を大切にして来られた。
その皇室本来の精神に照らして、まことに申し訳ない。


【高森明勅公式サイト】

https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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