ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2019.11.27 16:48日々の出来事

ゴー宣第66章の画力!

今週号『SPA!』に掲載されている
ゴーマニズム宣言 第66章
「レイプ被害者の心理もわからぬ劣化保守」、
ものすごかった!

レイプされたあとの女性の心理を
これでもか、これでもかと分析してみせている。
身体が汚れてしまったような感覚、
もしかしたら加害者が贖罪意識を持って
くれているのではないかという淡い期待、
恐怖から、言いなりになってしまう心理。

女でないと、こういうのってわからないのじゃないか、と
どこかで漠然と思っていた自分を大いに反省。
男も女も関係がないのだ。
常識的な感覚と他者を思いやる想像力、
同じ立場に立って徹底して考えてみるという
透徹した意志があれば、レイプの恐怖を
こんなにまで描き切ることができるのだと
思い知らされた。

丸々1ページを使ったコマには、思わず
「ひっ」と声を上げてしまうほど。
凄まじい画力。
月並みだけれど、ただただ圧倒された。
恐ろしくて夢に出てきてしまいそう。

けれどこれを自分に引きつけて考えなければならない。
常識と、想像力と、意志をもって。

これができなければ、感性はおぞましいほど劣化する。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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